「わたしは生まれてもうじき一日になる。一日歳だ。」
マーク・トウェインの小説「イヴの日記」をもとにした"一人芝居"を石川、長崎、東京で上演いたします。

1905年、アメリカの雑誌「ハーパーズバザー」のクリスマス号に掲載された「EVE'S DIARY」は、旧約聖書に登場する人類最初の女イヴが、日記を書き残していた、というマーク・トウェインの小説です。誕生・アダムとの 出会い・追放・妻としての思いが、繊細さと好奇心あふれる女性の心情と共に、みずみずしく詩的に記されています。これを俳優自身が翻訳し一人芝居として毎年クリスマスシーズンに様々な場所で上演し、劇を通じて多くの⼈たちに出会おうとしている企画です。おかげさまで5周年を迎えた今年も、新たなたくさんのアダムとイヴの⼦孫たちに出会えたらと思っております。一度見たことのある方も、初めての方も年末のひとときを共に過ごしましょう。

梨瑳子 | risako
俳優

東京都生まれ埼玉県出身。18 歳で単身NYに渡りマイズナーテクニック演劇を学ぶ。 ミュージカル"HAIRSPRAY”出演。2014年東京に拠点を移し、舞台を中心に活動。2021年石川県に移住しPotluck Theaterの劇団員となる。 北九州芸術劇場プロデュース公演「しなやか見渡す穴は森は雨」( ノゾエ征爾演出)/令和4年度日本博主催・共催型プロジェクト「 紙風船」岸田國士(島貴之演出)@利賀山房、他。2019年 全米ヨガアライアンスRYT200を取得し(現在300時間を取得中)yogaのインストラクターもしている。

Potluck Theater公演 
「うっかりキスをして-DO EAT APPLES, EVE!-」5th Anniversary Tour! 2023
原作:マーク・トウェイン『イヴの日記』
構成・演出:島 貴之
振付:加藤一郎
翻訳・出演:梨瑳子

金沢公演

2023年11月25日(土)19:00〜
2023年11月26日(日)14:00~

(全2回公演・各回定員60名)
※開場は開演の20分前 受付は開演の30分前
※上演時間は約75分

会場金沢アートグミ
   〒920-0907 石川県金沢市青草町88番地
   北國銀行武蔵ヶ辻支店3階      Google map⇒




◆公式WEBサイトhttps://www.artgummi.com/

料金:(全席自由席)
前売一般  3000円(当日一般 4000円)
前売U-22  1000円(当日U-22 2000円)
Anniversary ticket  5000円(オリジナルグッズ付き)
小学生以下無料

チケット予約
Peatix(事前決済)
 https://ukkariishikawa.peatix.com/

メールでの予約 po10lucktheater@gmail.com
件名を【うっかり申込】とし、・お名前(フリガナ)・日時・券種・枚数・連絡先を記載の上、送信ください。
返信メールをもちましてご予約完了となります。

◾︎チケット発売日:10月15日(日)(10:00より受付開始)
        


長崎公演 (ペンタの日2023-24参加)

2023年12月9日(土)19:00~
2023年12月10日(日)14:00~

(全2回公演・各回定員30名)
※開場は開演の20分前 受付は開演の30分前
※全公演、終演後アフターパフォーマンストーク有り
(ゲストは随時Website/SNSにてアップいたします。)
※上演時間は約75分

会場アトリエPentA
   〒850-0036 長崎県長崎市五島町8−7 3F Google map⇒


◆公式WEBサイト
https://penta.fs-company.com/

料金:(全席自由席)
前売一般  3000円(当日一般 4000円)
前売U-22  1000円(当日U-22 2000円)
Anniversary ticket  5000円(オリジナルグッズ付き)
小学生以下無料

チケット予約
Peatix(事前決済)
https://ukkarinagasaki.peatix.com/

メールでの予約 po10lucktheater@gmail.com
件名を【うっかり申込】とし、・お名前(フリガナ)・日時・券種・枚数・連絡先を記載の上、送信ください。
返信メールをもちましてご予約完了となります。

◾︎チケット発売日:10月15日(日)(10:00より受付開始)

✴︎長崎公演Special Pre Event✴︎

「イヴの日記」を読んでみよう!
12月2日(土)15:00〜
定員15名
要予約
https://ukkarinagasaki.peatix.com/
無料(小学生以上)・ドリンク付き
会場:アトリエPentA
問合せ:po10lucktheater@gmail.comまでメールにてお問合せ下さい。


東京公演

2023年12月23日(土)19:00~
2023年12月24日(日) 14:00~

(全2回公演・各回定員60名)
※開場は開演の20分前 受付は開演の30分前
※上演時間は約75分

会場すみだパークギャラリーささや
   東京都墨田区横川1-1-10 Google map⇒


◆公式WEBサイト
https://gallery.sasayacafe.com/

料金:(全席自由席)
前売一般  3000円(当日一般 4000円)
前売U-22  1000円(当日U-22 2000円)
Anniversary ticket  5000円(オリジナルグッズ付き)
小学生以下無料

チケット予約
Peatix(事前決済)
https://ukkaritokyo.peatix.com

メールでの予約 po10lucktheater@gmail.com
件名を【うっかり申込】とし、お名前(フリガナ)・日時・券種・枚数・連絡先を記載の上、送信ください。
返信メールをもちましてご予約完了となります。


問合せ : お手数ですが、po10lucktheater@gmail.comまでメールにてお問合せ下さい。



長崎照明:(有)現場サイド
東京照明:加藤九美(有限会社RISE)
東京撮影:七咲友梨
主催・製作:Potluck Theater

協賛:株式会社ブライダルスタッフィング
金沢公演|助成:アーツカウンシル金沢


助成:公益財団法人 澁谷学術文化スポーツ振興財団


Special Thanks:油田晃(特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえ・四日市市文化会館/三浜文化会館アートディレクター) 劇団アンゲルス 岩﨑友代 窪田みゆき(旅音/TABI-NE) 橋本健太郎 原岡梨絵子(劇団ショーマンシップ) 森川 松洋(バカボンド座) 三好美優(OFFICE NOIR)後藤実音 阿部ひより/山本裕美/竹川亜美/蒔田綾音(劇団ふだい) Yukari Kawada 
生活整体 Ayurveda hasta
ささやカフェ 100人のイヴたち

5th Anniversary Special Movie

「5年目のリ・クリエーションの前に」

演劇は基本的にダイクシス(直示表現)に面白さがある。

5年前。石川県に居を移した私に「働きながらしばらく金沢で暮らすので稽古できませんか?」とイギリスから梨瑳子さんが打診してきたのが全ての始まりである。
そして梨瑳子さんが表現したいことがあるなら、物語を通じて伝えるべきで、物語るならと選んだのが『イヴの日記』で、それはその順番が正しくて、『イヴの日記』をやれる人を探したわけではない。「うっかりキスをして」の創作は、マーク・トウェインの「イヴの日記」と内田樹の「呪いの時代」の二冊を読むところからはじまりました。

"「弱者」たちは救済を求めて呪いの言葉を吐き、「被害者」たちは償いを求めて呪いの言葉を吐き、「正義の人」たちは公正な社会の実現を求めて呪いの言葉を吐く。けれども、彼らはそれらの言葉が他者のみならず、おのれ自身へ向かう呪いとしても機能していることにあまりに無自覚のように思われます。"
"呪いを解除する方法は祝福しかありません。自分の弱さや愚かさや邪悪さを含めて、自分を受け容れ、自分を抱きしめ、自分を愛すること。多くの人が誤解していることですが、僕たちの時代にこれほど利己的で攻撃的なふるまいが増えたのは、人々が「自分をあまりに愛している」からではありません。逆です。自分を愛するということがどういうことかを忘れてしまったせいです。僕たちはまず「自分を愛する」というのがどういうことかを思い出すところからもう一度始めるしかないと僕は思います。"(呪いの時代より)


『イヴの日記』はマーク・トウェインの妻が病気で亡くなった翌年に書かれている。イヴはある意味世界一有名な女性かもしれませんが、実際にあったこともない女性が人生の中で何を考えていたのか描こうとした一年前に、自分の最愛の妻が亡くなっていたとして…もしあなただったらその二つのことを完全に独立して考えることができるだろうか。

まぁきっと大切に書かれたであろう言葉を、主演の俳優(梨瑳子さん)が与えられて、扱うことが許されて、さてどうなるのか?というのがこの『うっかりキスをして』という演劇である。そしてそれはクリスマスに上演するのが良いと思っている。バザー誌のクリスマス号に掲載された小説だからということもあるが、かつて「クリスマスキャロル」が、産業革命を経たばかりで問題だらけの都市の人々にクリスマスを思い出させたように、物語が人々に影響を与えることがあればいいなと思う。一つ一つに理由があって、今の形になっていて、私はそれを是非多くの方に見てもらいたいと珍しく思っている。特に若い世代に、この生き様=エネルギーにふれてほしい。
「私は生まれてもうじき一日になる。」こういう言葉で始まるイヴの日記だが、そもそも「演技」とは毎回生まれ直すような感覚のモノであると私は考えている。(演出)島 貴之