2021年、豊岡で開催された「演劇人コンクール」にて優秀演出家賞、優秀演劇人賞をW受賞された劇団7度の伊藤全記さん(演出家)、山口真由さん(俳優)を特別に招いて演劇ワークショップを開催します

〜体と声を発見するトレーニング〜

演劇は基本的に、人の前に立ち、台詞というあらかじめ書かれた言葉をしゃべることで成り立っています。今回は、人の前に立つ「体」と、台詞を話すための「声」が、普段生活している時の体や声とどのように違うのかを発見してもらうため、簡単なレッスンを行います。演劇にだけ役立つものでなく、日常生活にも「役に立つ」トレーニングを目指します。

〈講師〉

7度-nanado

伊藤全記(演出)・山口真由(俳優)による演劇ユニット。2014 年結成。古典~近現代の戯曲・小説を主に上演する。リフレインや言葉の断片を用いた大胆なテキスト編集を行い、言葉と沈黙が拮抗する緊張度の高い空間と、ドラマにとらわれない時間を構築する。2018年より、戯曲に埋もれた「かすかな声」に耳を澄ます、「dim voices」シリーズを創作。観る人のなかで像を結び、浮かび上がっては消えていくイメージとして、改めて演劇や演技を問い直している。演劇人コンクール2021において、三好十郎『胎内』を上演し、伊藤が優秀演出家賞を、山口が優秀演劇人賞をW受賞。2022 年、文化庁主催・共催型プロジェクト「日本博」桃太郎の会企画において、富山県利賀村・鳥取県での上演を行い、好評を博した。
(WEB SATE) http://nanado.org/

伊藤全記 〈演出家〉


千葉県出身。成城大学文芸学部芸術学科卒業。在学中は翻訳家・イプセン研究者である毛利三彌に師事。俳優として活動の後、2014 年、演出家として 7 度を立ち上げる。「誰でもできるシンプルなことが、大切なこと」であることに注目し、演劇経験に関係なく体験できるワークショップを実施している。

山口真由 〈俳優〉


三重県出身。東京大学法学部卒業、同大学院学際情報学府博士課程単位取得満期退学。在学中より俳優としての活動を始め、2014 年、創立メンバーとして 7 度に参加。劇場の公共性についての研究も継続し、文化政策学会・地域活性学会にて、研究発表を行っている。

〈開催概要〉

■日程
2023年
2月24日(金)18:00~21:00 @近江町交流プラザ プレイルーム
2月25日(土)18:00~21:00 @近江町交流プラザ プレイルーム
2月26日(日)13:00~20:00 @学びの杜ののいち カレード 音楽スタジオ

■講師
伊藤全記さん(7度・演出家)
山口真由さん(7度・俳優)

■対象
高校生以上

■申し込み
応募アドレス:po10lucktheater@gmail.com
件名を【演劇ワークショップ応募】とし、
〈必要事項〉
・名前
・電話番号
・演劇経験の有無
をお送りください。
※成果発表がありますので、原則3日間のご参加をお願いいたします。
※お問合せは上記メールアドレスまでお願いします。

7度 動画

ワークショップを終えて


一日ごとに「触」、「核」、「器」、というテーマのもと、体を意識的に動かすエクササイズを中心に7度の俳優の訓練方法を学びました。
またモーリス・メーテルリンク作「青い鳥」の抜粋を使って伊藤全記さんの演劇を体験しました。編集された戯曲は、言葉と言葉の間が広くあいた斬新なもので、配られたプリントだけ見てもいったいどのようにこれが発話され演じられるのか判りませんでしたが、説明を受け実際にグループで読んでみると独特な時間感覚のある不思議な世界が立ち上がりました。
3日目には、見学者を招いた成果発表も行いました。